【第1章】ガングリオンとの出会いは突然に
右足の内側がかゆいな〜と思ったのは、ある日の入浴中だった。
石鹸の泡だらけの手で、同じく泡だらけの足を掻いてみる・・・。
すると・・・、
なんかボコッて膨らんでるぞ!!
俺の右足に何か出来てる!!
右足の内側に明らかな膨らみがある。
左足と比較してみれば、その違いは歴然だ。
泡だらけの体をすぐに流し、風呂から上がった。
そして、再度、自分の右足を観察してみたのである。
足にしこり?骨の出っ張り?
場所は、右足の親指の付け根よりも数センチほど下のあたりだ。
大きさはビー玉の半球程度といったところ。
最初はかゆみを感じたので、虫刺されかな?とも思ったが、
それとは明らかに違う。
なぜなら、その膨らみは骨のように硬いからだ。
そんなに硬い虫刺されは、見たこともなければ聞いたこともない。
かゆみを感じたのはその膨らみとは全く関係なく、偶然のことだろう。
そのときの私は、この謎の膨らみを次の2つのいずれかだと考えた。
- 何かしらのしこり
- 骨の出っ張り
ぽっこりと膨らんだ様は、しこりのように見える。
しかし、手で触った感触は、まるで骨が出っ張っているかのように硬いのだ。
骨が異常に成長する病気か、骨がずれてしまう病気かと疑った。
もともと不安神経症気味の私にとって、この謎の病が怖くて仕方がなかった。
しかし、悩んでいても仕方がない。
翌日に病院へ行くことにして、その日は不安を感じながら眠ることにした。
(このときは、ガングリオンという病気など知る由もなかった・・・)
続きの記事